私の中国語学習状況
作文添削方式・・・2名
QQで授業・・・1名
今年の夏に帰国以降、ほぼ一貫してこれを続けています。
お相手は全員、私が駐在当時に中国語教室でお世話になった先生です。
帰国にあたって何人かと個人契約を結んで教えてもらっています。
作文の添削は、メールを用いて実施します。
まず、先生から作文のテーマや課題をもらい、それに基づいて中国語で400字~600字の文章を作成し、メールで送ります。その後、添削されて返ってくるので、それに対してメールで納得がいくまで質問し(大抵2回で十分)、納得したら次のテーマか課題をもらいます。
QQというのは中国版Skypeだと思って頂ければ結構です。
先生と生徒が予め本屋で同じテキストを買っておき、後はお互いのスケジュールを合わせてインターネット上で授業を行います。当初は効果に疑問を持っていましたが、意外や意外、ほぼ面接授業に近い効果が得られると思います。ただ、この授業方法はより先生の助けが必要な初学者には向かず、中級者以上向けと言えるでしょう。
授業をする上で必要なのはマイク、イヤホン、カメラ(無しでも支障なし)だけです。最近ではマイクとイヤホンが一体型のものが数千円で売られています。
実は帰国後に知ったんですが、日本語の検索サイトで調べると、結構この種のネット授業を提供しているサイトが結構あります。Skypeのみを使って英語を教えるといったものです。中国語を教えるサイトも見つけました。
まぁ、それはいいとして(笑)、QQではマイクとイヤホンを用いた会話のみならず、リアルタイムでチャットもできます。これがホワイトボードの役割を果たすのみならず、このチャット上で写真も送れます。
授業の中で、こと中国文化に関する内容の場合はただ単に説明をされてもわかりにくいものです。例えば、万里の長城に関する課があったとして、万里の長城のことがよくわかっていないない場合は、ネットで探した万里の長城の写真を送ってもらうことにより、より理解が深まります。これはむしろホワイトボードではできませんので、ネット授業ならではの利点です。
また、ネット授業の場合は音声の質が気になるところです。ましてや、日本と中国は世界的にみると近いとはいえ、海をまたいでいるためノイズが心配です。ただそんな私の心配をよそに、これまで授業を受けていてノイズや通信速度の影響で授業を中止したことは一度もありません。
実はもう一人別の先生とも個人契約を結んで英語を教えてもらっています(※1)が、こちらの授業も今までに大きな問題が発生したことはありません。もちろん、たまに声にノイズが入ったり、通信が遅くなったりすることがありますが、9割方はほぼリアルタイムで会話及びチャットすることができます。
※1当初はこの先生にもQQで中国語あるいは広東語を教えてもらう予定でしたが、一度冗談で英語で会話したところ思ったよりレベルが高く、また、それを中国語学校側にも認めれらており、以前その学校で英語も教えたことがあったと聞いたため、興味半分で始めて現在まで続いています。
検索サイトでQQと検索するといっぱい出てきますので、興味がある方は使ってみて下さい。登録方法も検索すれば出てきます。
このQQは、テンセントQQという広東省深セン(香港の隣町)に本社がある会社が運営しており、若者を中心に非常に多くの中国人が使っています。つまり、中国語を勉強したい人にはもってこいです。
続く
新HSK6級の受験日決定!
最初の受験日を決めました。
2014年3月16日の日曜日です。ただ、会場はまだ決めていません。
理由としては、まず、このブログでも何度か表明していますが、私は新HSK6級の満点レベルの中国語力を目指しており、実際に満点に近い点数を取るまで積極的に中国語学習を継続するつもりです。ですので、自分の実力が満点レベルに達してから満を持して受験するのが一番良いのですが、事はそう簡単ではありません。もしそれまで受験を見合わせるとなればかなり先の話になってしまい、ダラケテしまって学習がストップしてしまう可能性も否定できないからです。
一方で、これまでの慣例通り来年の春に受験するにしても、とても満点レベルに達するとは思えません。ただ、上述の通り、私の場合は目標がないと怠けてしまう傾向がありますので、これまで毎年春に受験してきたテンポを守り、来年の春にとりあえず合格するレベルまで達するよう努力しようと決めました。
現時点で一番早い受験日は2013年12月1日の日曜日ですが、10月末~12月中旬までは多忙な上、現状の実力を鑑みても12月受験では合格に達する可能性が低いと判断しました。また、新HSK4級は去年の5月に受験し、新HSK5級は今年の4月に受験したことを考えると、新HSK6級も同様の時期に受験したい常々考えておりました。
が、ここに思わぬ落とし穴がありました。
(というより、単純に確認を怠っていただけなのですが(汗)。)
HSKの公式サイト http://www.hskj.jp/guide/index.html によりますと、日本で受験する場合は中国で受験する場合と違い、受験日が3月、6月、9月、12月、の年4回しかなく、しかも口頭試験は3月と12月だけのようです。中国ではほぼ毎月受験できるよう日程が組まれていましたので、私もついそのつもりでいてウッカリしていました。まぁでも、年4回なら十分でしょう。仮にある級を受けたとしても、次の級のレベルに達するまでに最低でも3ヶ月はかかると思いますので。
いずれにしても、年明けあたりで口頭試験を受けようと思っていましたので、そうなると3月が一番近い日程になります。一方で、当初は来年の4月か5月に新HSK6級を受験しようと思っていましたので、そうなると6月受験が一番妥当な日程となります。ただ、3月に口試を受けて6月に筆記を受けるよりは、効率と集中力を高める意味も込めて、思い切って来年の3月に筆記試験(新HSK6級)と口頭試験(HSKK高級)を同時受験することにしました。
それでもって、新HSK6級だけは来年の12月か~再来年の3月あたりに再受験して満点レベルを目指そうと決めたわけです。
まとめますと、
1.年一回春受験のペースを守りたい。
2.筆記試験と口頭試験を同時に受験したい。
という2つの理由により、2014年3月16日の日曜日に受験することにしました。
つまり、今から数えてほぼ5ヶ月後に受験することになります。
ばぁばとじーちゃん
【コラム】聞きまつがい ~その1~
これまで、コラムとして言いまつがいは披露?!してきましたが、聞きまつがいはまだありません。若干くだらない話ですが、たまにはこういう話も混ぜたいと思います。
中国語に限らず外国語で最初に覚えるのは数字です。
なぜなら、お金は毎日使うため、一番生活に密着した言葉だからです。
その後は、大体基本的な動詞や、今日や明日といった時間に関する言葉を覚えると思いますが、父や母といった家族に関する言葉も比較的早い段階で覚えると思います。私が最初おやっ?と思ったのが、この父と母ということばです。中国語では、
父親 = 爸爸(ba4 ba0)
母親 = 妈妈(ma1 ma0)
と言います。
ただ、書面やや正式な言い方ですと、日本と同じで父母 (fu4 mu3)と表現します。
まず気になったのはお母さんの方で、こちらは英語や一部の日本人が言っているのと
同じで、日本語的に書くとママです。他の外国語でもお母さんはママというのが多いそうです。
一方、お父さんの方を日本語的に書くとババとなります。これが、くだらない話ですが、中国語を覚えたての頃は何度聞いても「ばぁば」、つまり「おばあちゃん」と聞こえてしまい変な感じがしました。
じゃぁ「ばぁば」があるなら「じぃじ」もいるだろうと思わ・・・ないと思いますが(笑)、実際に「じぃじ」に聞こえる発音はありません。ただ、近いものはありあました。それが、
空港 = 机场(ji1 chang3)
です。日本語的に書くと「じーちゃん」。これで「ばぁば」と「じーちゃん」が揃いました。つまり、「お父さんが出張のために空港へ行く。」を中国語で話すと、日本人の耳には「ばぁばが出張のためにじーちゃんへ行く。」と聞こえ・・・るワケがない(笑)。
以上
マンツーマンレッスンのススメ
私は、中国にいた間に最低限仕事で使えるレベルの中国語は身についたと自負していますが、これもひとえにマンツーマン(one to one)レッスンのお蔭であったと考えています。
このブログにおいて、これまで何度も周一回ペースで中国語教室に通っていた書きました。そろそろ、もうその話はいいよと呆れられそうですが(笑)、ここで強調したいのは、やはりマンツーマンレッスンであったという点です。
マンツーマンレッスンのメリット
・発音、文法、文字の間違いをその場でしつこく訂正してもらえる。
・間違えた部分をちゃんとできるまで粘り強く付きあってもらえる。
・好きなだけ質問できる。 ・・・等々
つまり、自分のペースで学習できるというのが最大のメリットです。
マンツーマンレッスンのデメリット
・費用が高い。
・先生の都合でドタキャンされる可能性がグループレッスンより高い。
つまり、デメリットと言っても単にお金の問題ぐらいで、ドタキャンや用事が多い先生は迷わずサヨナラすれば大丈夫です。そういう意味では、ある程度先生を抱えている大手の中国語学校を選ぶのが良いかと思います。
あとは、受講時間が余りにも短いと先生に申し訳ない(先生も学校へ行くのに時間もお金がかかるので)のでそこは気を使ってあげるべきかなと思います。
私の場合は基本6時間やっていたので、逆に新しい先生を探す際に苦労するという話を聞きました(笑)。なんでも、中には1日6時間というのを嫌がる先生もいるとのことでした。私に教えてくれた先生方は当然「没问题(問題無)」の先生ばかりでした。
マンツーマンレッスンの場合は、通常は教える側より教わる側の方が疲れるようです。先生方は口を揃えて自分は大して疲れないが生徒側は疲れると思うと言ってました。
正直自分としても、適正時間は一日4時間が限度かなと思っていましたが、怠け者の自分としてはとにかくその場にいるだけでも長い目で見れば効果が変わってくるだろうという思いで頑なに6時間を続けていました。ただ、実際は最後の2時間はヘロヘロになっている時が結構ありましたので、正直オススメはしません(笑)。
あともう一点大事なことですが、中国語教室の費用はすべて自分で出すことです。
私が務めていた会社は中小企業でしたので、そもそも費用負担の制度自体がありませんでしたが、ひょっとしたらお願いすればある程度は負担してくれたかもしれません。
ただ、私は聞きませんでした。
やはり、自腹を切るから一生懸命やろうという気になるのだと思います。
他人にお金を出してもらうと一生懸命やらないのは子供も大人も変わりません。中国語教室に足繁く通いながらも一向に上達しない方や、それ以前によくキャンセルする方は、ほぼ例外なく会社のお金で通っている人たちでした。これは英会話教室でも同じです。
確かにマンツーマンレッスンでかつ自腹を切るとなるとお金はかかりますが、ただ単に中国語を学ぶだけのために留学するよりは遥かに効率が良いと思います。
日本に居ながら中国語を学ぶ場合も、例えば最初は連休などを利用して短期留学して感覚を身に着けたあとは、日本で中国語教室に通っても本人のやる気次第で効果は上がると思います。
つまり、マンツーマンレッスンを自腹で払うということ自体が、やる気の表れでもあるのではないかと考えます。
うまくまとまったかわかりませんが、今回はこの辺で。
停滞期を乗り越えるためには?
前回は、とにかく中国語を日々使うことにより中国語をものにしようという意味のことを書きました。
「そんなこと言われなくてもわかってるよ。」
と怒られそうですが(笑)、実際は中国にいても日系企業に勤めていたり、ましてや日本に帰国した後となってはなかなかアウトプットする機会がありません。つまり、中国語をレベルアップさせるよりも現状維持で精一杯ということにもなりかねません。けれども、やはり「継続は力なり」で続けることが重要です。
今回の本題は、この続けるという点に着目したいと思います。
中国語学習に限らず、何かを勉強していると必ず停滞期が訪れます。しかも普通は一度や二度ではありません。ですが、これは多くの方が知っていると思いますが、その停滞期を乗り越えた暁には一段上のレベルへ脱皮することができます。
ここで重要なのが、その停滞期を見誤らないことです。
どういうことかと言いますと、停滞期はその時のレベルによってその長さが変わってきます。以下の表をご覧下さい。※Excelで簡単に作っただけですので悪しからず。
これは植木鉢をイメージしています。
が、よく例として使われるのは、このような逆三角形の形をした花瓶です。学習すること、つまり知識や経験が上から水のように注がれることにより、下から順番に水が溜まっていき、水の上面が今の自分のレベルというわけです。
もう一度この入れ物をよく見て頂きたいのですが、下から上に向かって口が広くなっています。つまり、併せて表記した文字を使って説明すると、入門レベルを通過するために費やした水の量(努力)は一番少なく、初級以降のステップで同じ水の量を注いでも通過するには足りないということです。そして、中級、上級と次のステップへ行くにしたがってさらに大量の水が必要とされます。
上の図では少しわかりにくいかもしれませんので、次は下の図をご覧ください。
※Excelでサクッと作っただけですので悪しからず。
先程の図を横に並べて階段のような形にしました。
階段の各ステップの部分が停滞期だと思って頂ければ結構です。つまり、レベルが上がるにつれて、次のレベルに行くまでの停滞期が長くなるというのがおわかり頂けるかと思います。
説明が長くなりましたが、学習を続けている中で目に見えて進展がなくても焦る必要は無いということです。停滞しているときは、やり方の向き不向きや効果的な水の注ぎ方(努力の仕方)などいろいろ考えてしまいますが、水を注ぎ続けている以上必ず溜まっていきます。そこで例えば、始めたときより年を取っているから等の理由をつけて辞めてしまうのはもったいないです。
人間の脳なんて極論を言えば20歳を過ぎたら60歳くらいまで余り変わりません。
ある40代後半の方は、中国へ行ってから脳が活性化?!されたらしく、お蔭で中国語を覚えることに成功したとのことです。慣れない環境にいると疲れますが、確かに脳が活性化されるという意味では良いことだと思います。
話を戻しますが、この例えに水を使っていることはもう一つ重要なことを示唆しています。つまり、水は放っておくと蒸発してしまうということです。
せっかく注いだ水も放っておくとどんどん減ってしまう(レベルが下がる)ので、常に注ぎ続ける(努力し続ける)必要があるということです。よって、レベルを上げるためには常に蒸発する勢いを超える勢いで注ぎ続ける必要があります。悲しいことに、ただ続けているだけでは現状維持にしかならない可能性があるということです。
このことはつまり、あまりいろんなことに手を出し過ぎるとどれも中途半端になってしまうということを警告しているような気がしてなりません。特に自分に(笑)。
次回は、前回触れたマンツーマンレッスンについて書く予定です。
中国で中国語を学ぶことのメリット
前々回の各級合格のための勉強時間の目安 で書きましたが、私は中国の中国語教室で、これまでに合計301時間(広東語18時間を含む)の中国語を勉強しました。そして、新HSK5級合格時までの受講時間は合計238時間です。
正直これが多いか少ないかはわかりません。なぜなら人それぞれだからです。ただ一つ言えるのは、少なくとも238時間は中国語を頭にインプットしたということです。そして、中国語教室での勉強と比べると質的には落ちますが、普段の生活や仕事でも中国に触れていましたので、実際はその何倍もインプットしていたことになると思います。
前置きが長くなりましたが、
ここで言いたいのは、インプットよりもアウトプットの方が大事だということです。
実際に中国にいる間に中国語を学ぶメリットもここにあります。デメリットはほぼありません。しいて言えば、あまり中国語学習ばかりにのめり込むと仕事や他のことに支障をきたす可能性があるということぐらいです。
まぁでもこれは仕事を優先していればほとんど問題にならないでしょう。実際に私も仕事が忙しくなると日曜日すら休めないこともありましたので、当然その週は中国語教室へは行けませんでした。また長期間の出張の時もそうです。ただ、私の場合は同じ所へよく出張へ行っていましたので、その出張先でも系列校へ通いました。とは言ってもこの場合は毎回3時間程で、行くといっても移動日ぐらいしか時間は作れませんでしたが、こうした細かな時間も上記時間には含まれています。
話が逸れましたが、中国にいる間に中国語を学ぶことの最大のメリットは、アウトプットする機会に恵まれているということです。つまり、学んだ中国語を直ぐに使うことで頭に残りやすくなると同時に、伝わったという満足感が学習継続への糧となります。一方せっかく覚えても使わないとものの見事に忘れます。これに年齢は関係ありません。
よく、「覚えてもすぐ忘れちゃうんだよね。」とか、「もう若くないから覚えられない。」とか言っている人がいますが、ハッキリ言って言い訳です。別に仕事さえちゃんとやっていれば中国語を喋れなくても良いのですが、覚えようとしていても覚えられないのは直ぐにあきらめるからです。
「一回覚えてもすぐに忘れちゃうんだよね。」
そんなの当り前です。
2・3回でも少な過ぎます。私の場合は5・6回でもまず覚えられません。
要は、大事なのはアウトプットの回数です。
私の場合は週末に中国語教室で覚えたことを普段の生活や仕事でできるだけ使っていました。もっと正確にいえば、普段中国人がよく言っている言葉で聞き取れなかった単語や言い回しをカタカナ表記でメモったり、中国語でどういう風に言えばよいかわからない表現を書き留めて、週末に先生に教えてもらいました。
つまり、使いたい言葉を学び、わかったから直ぐに使ってみる。ということの繰り返しでした。このような感じで、週単位で進歩していったのではないかと考えています。
中国語教室では一応テキストがありましたが、私の場合は6時間中半分はその週に発生した疑問を解決することに費やされました。また、実際にテキストを進めていても、そのテキストの内容に関連して疑問が湧いたり、思い出したりする始末で、基本脱線しまくりでした。まぁでも、これがマンツーマンレッスンの最大のメリットであると思います。
私の場合は怠け者ですので、自腹で中国語教室に通ってやらざるを得ない状況に自分を追い込むという方法で学習しましたが、意志の強い方は自己学習で十分だと思います。ただ、その時の注意点もとにかく日々使うこと、アウトプットを意識することが大事だと思います。
正直、日本語環境で中国語を学ぶ場合はアウトプットする機会に恵まれていません。よって、日本で中国語を勉強する場合は、かなり強い意志とそれ相応の時間をかけて努力する必要があります。実際に私も今でこそ日本にいながら中国語学習を続けていますが、駐在当時にたまに日本に帰ってきても全くやりませんでした。理由はやる気が全く湧いてこないからです。
次回に続く
HSKKとは?
HSKK(汉语水平口试考试 = han4 yu3 shui3 ping2 kou3 shi4 kao3 shi4 )とは何か?
決して、HSKの書き間違いではありません。ちなみに、私は最初そう思っていました(笑)。
直訳すれば、「漢語レベル口頭試験」となります。
意訳すれば、「中国語のスピーキング能力を測る試験」となります。
新KSKでは、
听力(ting1 li4)= リスニング
阅读(yue4 du2)= リーディング
书写(shu1 xie3)= ライティング ※作文(zuo4 wen2)
※注:書き取り試験の実施は3級以上です。
の3つの技能のレベルを測ることができますが、人の言語能力は主に4つの技能に分けることができますので、これではあと一つ足りません。
そうです。最後の一つが話す能力、つまり、口语(kou3 yu3)= スピーキングです。 つまり、HSKKは、TOEICテストに対するTOEIC SWテストと似たような位置付けとなります。
ちなみに、新HSKで測ることができる3つ能力は、紙媒体だけで済みますので、笔试(bi3 shi4)= 筆記試験と呼ばれ、HSKKは口试(kou3 shi4)= 口頭試験と呼ばれます。
私は新HSK6級を受ける前に、景気づけとして、年明けあたりでこのHSKKの高級を受験する予定です。ちなみに、HSKKは以下の通り3つの級に分かれています。
1.語彙力
初級:200語前後の一般常用語彙及びそれに相応する文法知識
中級:900語前後の一般常用語彙及びそれに相応する文法知識
高級:3000語前後の一般常用語彙及びそれに相応する文法知識
2.実用能力
初級:中国語の基本的な日常会話を行うことができる。
中級:中国語を母国語とする人たちと流暢に会話をすることができる。
高級:中国語全般にわたる高度な運用能力を有し、流暢に自分の意見を表現する
ことができる。
中級と高級ではかなりの差があるように感じます。必要な語彙力だけを見る限りでは、難易度は、
HSKK中級<新HSK4級<新HSK5級<HSKK高級<新HSK6級
となると思います。ただ通常、会話では読解よりも必要とされる語彙力は少なくなりますし、話し言葉と書き言葉ではまた違ってきますので、会話特有の言い回しの習得が必要になります。そう考えますと、HSKK中級は新HSK4級と同程度、HSKK5級は新HSK5級よりは新HSK6級に近い実力が必要とされると思います。
実は新HSK5級受験時に同時にHSKK高級も受験しようかなと思いましたが、これらの指標を見る限り、少なくとも新HSK5級を満点近くで合格できなければHSKK高級で高得点を取ることは難しいと考え、新HSK5級だけに集中することにしました。また、流暢さという点ではまだ不満があったのも見送った理由の一つです。
先にも聞きましたが、言語能力は読み書き聞く話すの4技能すべてが必要とされます。よって、読めるけど書くのは苦手や、聞き取れるけどうまく喋れないでは話になりません。ですので、日本に帰国後の今でもQQを使ってできるだけ中国語を話すことにしていますし、モチベーション向上のためにもHSKKも受験する予定です。
このブログのタイトルは新HSK6級満点合格へ向けて!! ですが、サブタイトルとして、「HSKK高級の満点も狙うよ!」と付け加えておきましょう(笑)。
各級合格のための勉強時間の目安
これから新HSKを受験する人のために、新HSK各級合格のための勉強時間の目安を確認したいと思います。と言っても公式な指標ではなく、あくまで私の場合について公表するだけですので、参考程度にして下さい。
ということで、以下が各級受験日までに私が中国語教室で中国語を勉強した時間です。
通学開始~新HSK4級・・・87時間
4級受験後~新HSK5級・・・151時間(+広東語18時間)
5級受験後~現在まで・・・45時間
となり、これまでに、
普通語283時間+広東語18時間=301時間
の中国語を中国語教室で勉強したことになります。
ちなみに、広義の意味での中国語は、北京語(bei3 jing1 hua4)・上海語(shang1 hai3 hua4)・広東語(guang3 dong1 hua4)等の方言を含めた「中国で話されている言葉」ですが、狭義の意味での中国語、つまり中国の標準語は、通常、北京語音をベースにした普通語(pu3 tong1 hua4)のことを指します。よって、日本などの外国で言われている中国語とは、通常、この普通語のことを指します。
なお、よく普通語と北京語は同じだと言っている人がいますが、これは少し違います。北京語をベースにしているという意味では正しいのですが、厳密には完全にイコールではありません。本当の北京の地元の言葉はやたらと儿(er2)音(巻き舌音)が多いです。東北の大連でもやたらと巻いていた印象があります。
まぁでも、こんなことで喧嘩しても仕方がないので、普通語=北京語だと言っている人に出会ったら、ちょっと指摘するぐらいか、そうですね。と言っておきましょう(笑)。
ところで、大陸で普通語と呼ばれている標準語は、台湾では国語(guo2 yu3)、香港では北京語(beg1 geng1 wa2※広東語)、シンガポールで華語(hua1 yu3)と呼ばれることが多いというのが実感です。
加えて、大陸でも普通語のことを漢語(han4 yu3)や中文(zhong1 wen2)と呼ぶことも多いです。ただ、漢語は厳密には「漢民族の言葉」という意味になりますので、ご存じの通り多民族国家の中国にいおては、標準語という意味で漢語を使うのは若干不適切です。また、中文はデジカメの言語切替などを思い出して頂けるとわかりやすいのですが、日本語やEnglishに対して中文を用います。つまり、外国語に対しては普通語ではなく中文を用います。
そして、中文はどちらかというと「表記としての中国語」というニュアンスが強いです。というのも、中国では方言の数だけ発音の数がありますが、書面は簡体字(jian3 ti3 zi4)、つまり漢字で統一されています。言い換えれば、話し言葉は標準語や各方言でかなり発音が異なりますが、書き言葉は唯一漢字表記しかありません。実際上は、広東語等の話し言葉主体の方言では標準語の漢字では表現できない語彙があるので独自の漢字で補っているようですが、基本的には中国全土で同じ漢字と同じ文法を用いているといって差し支えないでしょう。先程のデジカメの表記などは書き言葉ですから、中文としているのも頷けます。
私自身の実感としても、会話では標準語のことを普通語や漢語という人が多いですが、中文という人は比較的少ないです。いずれにしても、中国大陸においては、
会話では普通語
書面では中文
と覚えておけばよいでしょう。ちなみに、新HSK(新汉语水平考试)は新漢語レベル試験となり、ここでは漢語を用いています。普通語は漢民族の言葉である北京語をベースにしており、その能力を測る試験なので、ここでは漢語が一番曖昧さが無く適切ではないかと思います。
話がだいぶ脱線してしましましたが(汗)、自分の新HSK各級合格時の獲得点数と中国語教室で勉強した時間を考慮しますと、各級で合格ラインの180点以上を獲得するために必要な最低限の勉強時間は、
新HSK4級・・・70時間
新HSK5級・・・140時間 ※合計210時間
新HKS6級・・・280時間(予想) ※合計490時間
といったところではないでしょうか?
前回、来年末に新HSK6級を受験した方が良いかもしれないと書きましたが、あまり期間が開き過ぎると緩んでしまうので、これまで毎年春に受験したペースの通り来年の春に受験することに決めました。また、年明けあたりにHSKK(汉语水平口试考试)というHSKの会話版の高級を受験しようと思います。
次回はこのHSKKについて言及します。
各級で試される中国語運用能力
いい加減、話の本筋に戻りましょう。
私が中国語教室に通い出したのが2011年12月中旬、その後2012年5月に新HSK4級を受験して合格、さらに2013年4月に新HSK5級を受験して合格しました。つまり、中国語を本格的に勉強し始めてから、
半年後に→新HSK4級合格 听力69 阅读69 书写79 总分217
一年半後→新HSK5級合格 听力69 阅读62 书写70 总分201
となりました。ちなみに新HSKは300点満点で、听力(聴解)、阅读(読解)、书写(作文)の3科目各100点満点の合計が180点以上なら合格です。私の場合、2回とも堂々合格とは言えませんが、得点が偏っていないことと合計で200点を超えていることを考えると、決してマグレ合格ではなく、普通にその級のレベルに達して合格といったところです。
じゃぁ次の6級はいつ受験するか?ということになります。過去2回の受験経緯から考えますと、来年の春ということになりますが、事はそう簡単ではありません。
新HSKの各級で必要とされる能力は以下の通りです。
1.単語力
4級:1200語程度の常用中国語単語
5級:2500語程度の常用中国語単語
6級:5000語以上の常用中国語単語
2.実用能力
4級:中国語を用いて広範囲の話題について会話ができ、中国語を母国語とする相手と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる。
5級:中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる。
6級:中国語の情報をスムーズに読んだり聞いたりすることができ、会話や文章により、自分の見解を流暢に表現することができる。
まず、単語力だけを見ても級が上がる毎に倍の単語力が必要になります。つまり私の場合は1年半かけて5級の2500語レベルに到達しましたので、さらにまた1年半かけないと6級の5000語レベルには達しない計算になります。しかも5級を満点で合格していないことを考えると、実際は合格した時点の単語力はで2000語~2500語の間でしょう。
もう一つの実用能力を見ると、やはり、自分はまだ6級レベルには程遠いことがわかります。というのも、中国語でのスピーチや打ち合わせは何とかなりますが、新聞や雑誌、TVや映画を見てもまだ半分も理解できているかどうか怪しいです。
しかも今は日本にいる状態。非常に厳しいです。ただ希望もあります。
私が中国にいる間は月曜から土曜まで仕事でしたので、日曜日しか中国語教室に行けませんでした。そして、中国語教室以外ではやる気がでなかったので、勉強といっても週一でした。もちろん、普段はできるだけ中国語で会話しましたし、わからない単語はその都度電子辞書で調べましたが、週一回の中国語教室の質と量に比べたら高が知れています。
日本に帰国後はもちろんある程度意識して勉強していますし、会話の方はQQを使ってカバーしています。よって、中国に居る時に勉強量に近い量を確保できていると思っています。
まぁそれでも、やはり来年の春合格は厳しいかな。そもそも満点近い合格がゴールなわけですから、そうすると再来年末か?
はぁ、何か急に疲れてきたので今日はこの辺で(笑)。
吾輩達は雌である?
【コラム】言いまつがい ~その3~
そろそろ、話を引っ張り過ぎだろ!と怒られそうですが、あともう一話お付き合い下さい。まぁ、まだ読者も多くないので文句を言われることもなさそうですが(悲)。今回は、これまでの私の言いまつがい発言とはちょっと違い、
言いまつがい=意味が通らない=常識的にありえない=衝撃発言
という、若干無理なこじつけで、私が過去に聞いた衝撃発言チョイスしました(汗)。
事件は会社の向かいにある地元のコンビニ(厳密にはコンビニ以上スーパー未満)で起きました。会社工場は郊外の工業団地に位置しており、工業団地側から片側一車線の車道を一本挟んだ反対側には掘っ建て小屋風の店舗が軒を連ねていました。そこは、工業団地側の近代的な雰囲気から一転していかにも未開の地といった雰囲気が漂っており、そこにその店はありました。
まぁ説明はこれくらいにして、とある日の会社の昼休み、私はいつも通りアイスを買いにその店に行きました。この店では子猫を飼っており、店の軒先で一本一元の棒アイスを食べながら座っていると、猫がじゃれて来ました。その時、ふと気になってお店のおばちゃんに、
「这个猫,是男孩还是女孩?」
zhe4 ge0 mao1,shi4 nan2 hai2 hai2 shi0 nv3※ hai2
※v=実際の表記はuの上に点2つで、発音は英語のwに近い。
「この猫は、男の子?それとも女の子?」
※这个=あの、男孩子=男の子、女孩子=女の子、是A还是B=Aですか?それともBですか?
ちなみに、雄 xiong2と 雌 ci2という単語が出てこなかったのでこういう聞き方になったのですが、いずれにしても、しばらく黙りこんでしまった女店主。すると、その女店主と仲良くおしゃべりしていた別のおばちゃんが、
「是女孩。」shi4 nv3 hai2
「女の子だよ。」
と、答えてくれました。しかし、怪しい・・・。というのも、普通に考えて飼い猫の性別がわからないワケがない。そして、本当?と聞き返した私に女店主が言ったのは、
「猫的话,大概是女孩。」mao1 de0 hua4,da4 gai4 shi4 nv3 hai2
「ネコなんて、大体女の子だよ。」
※(如果) A的话=(もし)Aなら、大概=大体
という衝撃発言でした。
いやいや、それ完全に見た目で答えてるだろ(笑)!!
テキトー過ぎるにも程があるよ。
じゃぁ犬はすべて雄なのか?羊はもしゃもしゃと着飾ってるから雌で、馬はたくましいから雄だろうね・・・って、ちょっと考えちゃったじゃないか(笑)!!