新HSK6級高得点獲得に向けて!!

中国から発信する中国語学習への取り組み

中国のウェブサイト規制に関する話

本日は、昼メシを食べながら情報交換する会に参加し、いろいろと勉強になりました。

 

たとえば、中国のウェブサイトはICPの届出という手続きをしなければならず、それが通ると、Copyrightと同様にウェブサイトの一番下にICPの番号を入れるのが一般的なのですが、私はてっきり、ウェブサイトを使って商売をする企業だけが登録する義務があると思ってました。

 

ただ、今日聞いた話では、基本的にすべてのウェブサイトに関して届け出をする必要があるということです。しかも、そのすべてというのは、「中国で見ることができるすべてのサイト」ですので、海外のサイトも含まれます(驚)。


現実的には、中国政府が海外にあるサーバーにまで口出しすることはできませんので、実質的には中国国内にあるサーバーだけに限定されますが、中国政府として人民に見せたくないサイトはこの理屈を根拠にシャットアウトできます。そして、この「見せたくないサイト」には、政治的な内容や18禁の内容などが含まれます。

 

実は私の会社のウェブサイトも中国で開くことができません。

 

このように書くといかにも怪しい商売をしてそうですが(笑)、いたって普通のサイトです。もちろん、「普通」の解釈には幅がありますが、少なくとも、政治的な内容や18禁の内容は含まれておりません。ところが、中国で開くことができません。ただ、厳密に言うと、私のノートパソコンでは開けますが、他のパソコンで開くことができません。まったくもってナゾです。

 

今日はこの辺のナゾが解決されてスッキリしました。

 

まず、健全な海外のサイトを見ることができない原因として一番考えられるは、そのサーバーに入っている多くのサイトが例の「見せたくないサイト」に該当するということです。要は、他の健全なサイトはとばっちりを受けるワケですが、これなら納得できませんが理由は明白です。自社のサイトは日本のレンタルサーバーを借りてそこにデータを送ってますので、恐らくそのサーバーに「見せたくないサイト」がいっぱい入っているのだと思います。

 

ただ、これだともう一つの疑問が解決されません。なぜ、私のPCでは見られて、他のPCでは見られないのか?


答えは、キャッシュが残っているのでは?とのことでした。確かに、日本や香港で何度も会社のウェブサイトにアクセスしてますので、私のパソコンにその履歴が残っていても不思議ではありません。一方で、他の中国でしか使ったことがないパソコンでは違います。


ここ数年抱いていた疑問がようやく解決しました。

 

一方で、そういうことであれば、中国では私の会社のウェブサイトが見られないという結論になりますので、最近中国のサーバーを借りてもう一つウェブサイトをつくりましたが、これはこれで正解だったということになります。

 

まぁ、私の会社はまだ軌道に乗っているワケではありませんので、ウェブサイトもとりあえずつくっているだけですが、今後のための参考になりました。

 

つまり、中国のすべてのサーバーのデータが、政府の監視対象になっていて嫌だからといってデータを外国へ移すのは構いませんが、そのデータにアクセスする人やサイトの閲覧者が中国在住の方の場合は、データを移した先のサーバーに中国政府の監視対象となるようなデータがあるかどうか注意する必要があります。

 

確実な解決方法は、該当するサーバーを自社専用にするということですが、個人的にはまだ他にも細かな注意事項がありそうですし、いずれとしても、こういうことはやはり専門家に相談するのが一番だと思い知りました。

 

世の中にはプロと自称しているポロ(ニセモノのプロに対する私なりの蔑称です。)が多くいますが、相手の質問に対して、「それはオレが専門だからお前はそこまで知らなくていい。」と言うのは、根本的にはプロではないと思います。相手の疑問質問に対して、相手がわかる言葉で伝えるのが本物のプロだと改めて思い知った今日一日でありました。